【モダン】青白トロン指南
2015年8月25日 TCG全般 コメント (1)モダンでもかなり珍しい後ろ向きな青白コントロール、青白トロンの指南をします。一応このデッキを1年以上回していてPPTQ2没3没とそれなりに活躍したのでおすすめの意味を込めて。
まずはデッキリスト(~DTK)
3《ウルザの塔/Urza’s Tower》
3《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
3《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1《湿った墓/Watery Grave》
2《幽霊街/Ghost Quarter》
1《島/Island》
1《平地/Plains》
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
1《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》
4《流刑への道/Path to Exile》
1《呪文嵌め/Spell Snare》
2《マナ漏出/Mana Leak》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements》
4《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
1《至高の評決/Supreme Verdict》
1《神の怒り/Wrath of God》
1《審判の日/Day of Judgment》
1《堀葬の儀式/Unburial Rites》
1《卑下/Condescend》
1《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
4《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》
1《発展のタリスマン/Talisman of Progress》
1《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
side
2《払拭/Dispel》
1《糾弾/Condemn》
2《否認/Negate》
3《天界の粛清/Celestial Purge》
1《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》
1《徴用/Commandeer》
1《テラストドン/Terastodon》
まずこのデッキの特徴として
・青いデッキなのに(モダンのデッキの中では)安い、かつ安定していて強い。
・クリーチャーデッキ(エルフやカンパニー系)デッキにかなり有利
・けち堀葬システムでお手軽にハメ殺しができる
-バーンなどの単色デッキにはイオナ、エルフなどのクリーチャーデッキにはエリシュノーンという必殺技
・土地周りのコンボ以外に相性が絶望的なマッチアップが少ない
・印鑑を採用しているので血染めの月に比較的強い
などが挙げられます。
このデッキを回す上での注意点として、「青単・緑系トロンのような3t目にカーンを叩きつけるコンボデッキではなく、あくまで”トロンは揃ったらラッキー”のコントロールデッキだということ」をまず念頭に置いてください。そのため、各トロンの枚数を3枚に減らしてマナベースを安定させています。また、3マナで土地を手札に加えるというテンポ損をしまくる探検の地図も0枚とトロンデッキではないような構築になっています。
次に、このデッキの一番難しい点はけちな贈り物。このカードを上手く扱えないとデッキの強さも半減してしまいます。
一番簡単なのは4t目に雑に打つけちな贈り物。
相手が単色デッキであればイオナと堀葬、クリーチャーデッキであればエリシュと堀葬の2枚だけ選ぶことが多いです。基本的にこれだけで試合が決まるマッチもかなり多いので、積極的に狙って行きましょう。
イオナは単色デッキのみならず、ジャンドのような除去の色が確定(終止・リリアナで黒)しているようなデッキにも効きます。もちろん、リリアナが着地している場では無力なのでワムコを釣りましょう。かなり効きます。
しかし、劇的な勝利をもたらすこの堀葬コンボ、差し戻しなどの各種カウンターや墓地対策(例えばメイン戦で召喚の調べX=2から軟泥でパクー等も)にとても弱いという問題があります。
イオナ・エリシュノーン共に双子デッキには必殺のキラーカードですが、屈葬コンボはほぼ決まらないと思って試合をしたほうが良いと思います。
では、そのような場合、どの4枚を選ぶか。
選ぶことが多いカード
・けちな贈り物
手札が1枚増えた上にもう一回打てちゃう!すごい!
・知識の渇望
選んだら確実に墓地に行くようなカードを選ばず、このカードを選ぶことでアクセスしにいく。かなりの確率で選ぶカード。
・流刑への道
確定除去。いかなる場合も強い。対双子は4枚の内1枚はだいたいこれになることも。
・瞬唱の魔道士
けちで墓地に落ちたカードを使うことができる。最強カード。
・スフィンクスの啓示
瞬唱と一緒に選ぶことが多い。爆アドカード。
・天界の列柱
言わずもがなこのデッキのフィニッシャー。タップインなので列柱をセットするために自分のメインでけちを打つことも考慮しましょう。
・幽霊街
確実に土地を伸ばしつつ、ミシュランやガヴォニーのような致命的な土地を割ることができるいぶし銀カード。相手もスペルよりも弱いと思うのか、かなり手札に来る確率は高い。
・(トロンが2種ある状態で)もう1種のトロン
相手はトロンが揃う=やばい!という思考の人が多いのでだいたい墓地に行く。
つまりけちの能力が3枚選んで1枚が墓地に行くという効果に。
・機を見た援軍
ハイパー遅延カード。いろんなデッキ相手に打ちたい。6点ゲインの強さはもちろん、トークン3体+除去でそのまま殴り勝つことも多くあり、リリアナに強かったりもするので選ぶことがかなり多いです。
・ラス3枚セット
どうしても盤面を捌きたいときに。墓地対策されてエリシュノーンを釣れない時はクリーチャーデッキに。あと1枚は適当にけちやサーストを選んでおこう。
フィニッシャーを持ってきてしまう人が多いんですが、確実に墓地に落ちてしまい、回収することができなくなるのでジリ貧で負けます。
遠回しにデッキを圧縮しつつ、フィニッシャーにアクセスしましょう。サイドにエムラを入れるのであれば、ひたすら強いカード+エムラでぐるぐるしたらそのうち勝てます。
カードの選択について
・湿った墓の採用
青白トロンでは採用している人が少ないが、基本的に入れ得だと思っている。堀葬
を素引きしてしまうことは少なからずあり、サーストが同時に手札にある確率なんてあてにならないのでフェッチで持ってこれる黒い土地を1枚指しましょう。神無き祭殿でもいいです。
・差し戻しではなくマナ漏出の採用
このデッキは青単のような、リマンドで遅延して4tにカーンでどーん!!というようなコンボデッキではなく、普通のコントロールデッキなので1対1交換をしていくことがより重要です。なので3tにリリアナ相手に差し戻しを打っても結局4t目に着地をしてしまい、戦局が不利になることを考えると確実に打ち消したほうが良いです。特に対トロン戦だとこの違いが大きい。3tカーンに対して差し戻しは何の解決にもなっていませんが、マナリークであれば、確実に1枚の脅威を取り除くことが出来ます。
・精神隷属器の不採用
重い上に単体で盤面に触れられないから。ウギン・ペスは除去としても使えるが、隷属器はそういう訳にはいかない。隷属器を入れれば必然的にアカデミーの廃墟と一緒に入れることになり、マナベースを圧迫することにもなる。また、印鑑を見て石のような静寂をサイドインされることが多く、勝ち筋としてはかなり頼りない。コントロールミラーでは強いので入れてもいいかもしれない。ただ、コンボ成立には探検の地図も入れないとちょっと厳しいかも。
・サイドボードのテラストドン・徴用
このデッキ、普通のトロン相手はイオナもエリシュノーンも効かないので苦戦を強いられます。
そこでこの2枚を抜き、テラストドンを堀葬を釣ることで相手のトロンランドを割り、一気に勝利をたぐり寄せることが出来ます。
また、徴用は相手の3tカーンに対する最強の必殺技で、なんと打ち消したカーンをパクれます。相手は土地を割られて死ぬ。
・サイドの糾弾
珍しいカードですが、親和デッキやカンパニーデッキなどに5枚目の流刑への道として活躍することが多いです。
名前が違うのでけちで同時に選べるのも良い。
・サイドの天界の粛清3枚
とにかくこのカード、メタゲームに対象が多い。
ボブ・リリアナ・狩り達・赤包囲・月・双子・ケラノス・タシグル・アンコウ・バーンの生物などなど。
これらが入ったデッキ相手には絶対引きたいカードなので多めに入れました。
とりあえず以上です。けちな贈り物での選択や、複数わたる勝ち手段、お手軽けち堀葬コンボと、モダンで遊ぶ上でとてもおもしろいデッキなので是非試してみて下さい。
イオナエリシュ、ワムコなど最近再録されたカードが多く、デッキが組みやすいのでモダンを始めるデッキとしてもお勧めです。もちろん勝利に時間がかかるデッキなのでデッキをより理解し、相手のデッキに入っているカードを学習し、プレイングを早める必要はありますが。
なにか質問があればコメント欄にどうぞ。回答いたします。
まずはデッキリスト(~DTK)
3《ウルザの塔/Urza’s Tower》
3《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
3《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1《湿った墓/Watery Grave》
2《幽霊街/Ghost Quarter》
1《島/Island》
1《平地/Plains》
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
1《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》
4《流刑への道/Path to Exile》
1《呪文嵌め/Spell Snare》
2《マナ漏出/Mana Leak》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements》
4《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
1《至高の評決/Supreme Verdict》
1《神の怒り/Wrath of God》
1《審判の日/Day of Judgment》
1《堀葬の儀式/Unburial Rites》
1《卑下/Condescend》
1《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
4《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》
1《発展のタリスマン/Talisman of Progress》
1《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
side
2《払拭/Dispel》
1《糾弾/Condemn》
2《否認/Negate》
3《天界の粛清/Celestial Purge》
1《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》
1《徴用/Commandeer》
1《テラストドン/Terastodon》
まずこのデッキの特徴として
・青いデッキなのに(モダンのデッキの中では)安い、かつ安定していて強い。
・クリーチャーデッキ(エルフやカンパニー系)デッキにかなり有利
・けち堀葬システムでお手軽にハメ殺しができる
-バーンなどの単色デッキにはイオナ、エルフなどのクリーチャーデッキにはエリシュノーンという必殺技
・土地周りのコンボ以外に相性が絶望的なマッチアップが少ない
・印鑑を採用しているので血染めの月に比較的強い
などが挙げられます。
このデッキを回す上での注意点として、「青単・緑系トロンのような3t目にカーンを叩きつけるコンボデッキではなく、あくまで”トロンは揃ったらラッキー”のコントロールデッキだということ」をまず念頭に置いてください。そのため、各トロンの枚数を3枚に減らしてマナベースを安定させています。また、3マナで土地を手札に加えるというテンポ損をしまくる探検の地図も0枚とトロンデッキではないような構築になっています。
次に、このデッキの一番難しい点はけちな贈り物。このカードを上手く扱えないとデッキの強さも半減してしまいます。
一番簡単なのは4t目に雑に打つけちな贈り物。
相手が単色デッキであればイオナと堀葬、クリーチャーデッキであればエリシュと堀葬の2枚だけ選ぶことが多いです。基本的にこれだけで試合が決まるマッチもかなり多いので、積極的に狙って行きましょう。
イオナは単色デッキのみならず、ジャンドのような除去の色が確定(終止・リリアナで黒)しているようなデッキにも効きます。もちろん、リリアナが着地している場では無力なのでワムコを釣りましょう。かなり効きます。
しかし、劇的な勝利をもたらすこの堀葬コンボ、差し戻しなどの各種カウンターや墓地対策(例えばメイン戦で召喚の調べX=2から軟泥でパクー等も)にとても弱いという問題があります。
イオナ・エリシュノーン共に双子デッキには必殺のキラーカードですが、屈葬コンボはほぼ決まらないと思って試合をしたほうが良いと思います。
では、そのような場合、どの4枚を選ぶか。
選ぶことが多いカード
・けちな贈り物
手札が1枚増えた上にもう一回打てちゃう!すごい!
・知識の渇望
選んだら確実に墓地に行くようなカードを選ばず、このカードを選ぶことでアクセスしにいく。かなりの確率で選ぶカード。
・流刑への道
確定除去。いかなる場合も強い。対双子は4枚の内1枚はだいたいこれになることも。
・瞬唱の魔道士
けちで墓地に落ちたカードを使うことができる。最強カード。
・スフィンクスの啓示
瞬唱と一緒に選ぶことが多い。爆アドカード。
・天界の列柱
言わずもがなこのデッキのフィニッシャー。タップインなので列柱をセットするために自分のメインでけちを打つことも考慮しましょう。
・幽霊街
確実に土地を伸ばしつつ、ミシュランやガヴォニーのような致命的な土地を割ることができるいぶし銀カード。相手もスペルよりも弱いと思うのか、かなり手札に来る確率は高い。
・(トロンが2種ある状態で)もう1種のトロン
相手はトロンが揃う=やばい!という思考の人が多いのでだいたい墓地に行く。
つまりけちの能力が3枚選んで1枚が墓地に行くという効果に。
・機を見た援軍
ハイパー遅延カード。いろんなデッキ相手に打ちたい。6点ゲインの強さはもちろん、トークン3体+除去でそのまま殴り勝つことも多くあり、リリアナに強かったりもするので選ぶことがかなり多いです。
・ラス3枚セット
どうしても盤面を捌きたいときに。墓地対策されてエリシュノーンを釣れない時はクリーチャーデッキに。あと1枚は適当にけちやサーストを選んでおこう。
フィニッシャーを持ってきてしまう人が多いんですが、確実に墓地に落ちてしまい、回収することができなくなるのでジリ貧で負けます。
遠回しにデッキを圧縮しつつ、フィニッシャーにアクセスしましょう。サイドにエムラを入れるのであれば、ひたすら強いカード+エムラでぐるぐるしたらそのうち勝てます。
カードの選択について
・湿った墓の採用
青白トロンでは採用している人が少ないが、基本的に入れ得だと思っている。堀葬
を素引きしてしまうことは少なからずあり、サーストが同時に手札にある確率なんてあてにならないのでフェッチで持ってこれる黒い土地を1枚指しましょう。神無き祭殿でもいいです。
・差し戻しではなくマナ漏出の採用
このデッキは青単のような、リマンドで遅延して4tにカーンでどーん!!というようなコンボデッキではなく、普通のコントロールデッキなので1対1交換をしていくことがより重要です。なので3tにリリアナ相手に差し戻しを打っても結局4t目に着地をしてしまい、戦局が不利になることを考えると確実に打ち消したほうが良いです。特に対トロン戦だとこの違いが大きい。3tカーンに対して差し戻しは何の解決にもなっていませんが、マナリークであれば、確実に1枚の脅威を取り除くことが出来ます。
・精神隷属器の不採用
重い上に単体で盤面に触れられないから。ウギン・ペスは除去としても使えるが、隷属器はそういう訳にはいかない。隷属器を入れれば必然的にアカデミーの廃墟と一緒に入れることになり、マナベースを圧迫することにもなる。また、印鑑を見て石のような静寂をサイドインされることが多く、勝ち筋としてはかなり頼りない。コントロールミラーでは強いので入れてもいいかもしれない。ただ、コンボ成立には探検の地図も入れないとちょっと厳しいかも。
・サイドボードのテラストドン・徴用
このデッキ、普通のトロン相手はイオナもエリシュノーンも効かないので苦戦を強いられます。
そこでこの2枚を抜き、テラストドンを堀葬を釣ることで相手のトロンランドを割り、一気に勝利をたぐり寄せることが出来ます。
また、徴用は相手の3tカーンに対する最強の必殺技で、なんと打ち消したカーンをパクれます。相手は土地を割られて死ぬ。
・サイドの糾弾
珍しいカードですが、親和デッキやカンパニーデッキなどに5枚目の流刑への道として活躍することが多いです。
名前が違うのでけちで同時に選べるのも良い。
・サイドの天界の粛清3枚
とにかくこのカード、メタゲームに対象が多い。
ボブ・リリアナ・狩り達・赤包囲・月・双子・ケラノス・タシグル・アンコウ・バーンの生物などなど。
これらが入ったデッキ相手には絶対引きたいカードなので多めに入れました。
とりあえず以上です。けちな贈り物での選択や、複数わたる勝ち手段、お手軽けち堀葬コンボと、モダンで遊ぶ上でとてもおもしろいデッキなので是非試してみて下さい。
イオナエリシュ、ワムコなど最近再録されたカードが多く、デッキが組みやすいのでモダンを始めるデッキとしてもお勧めです。もちろん勝利に時間がかかるデッキなのでデッキをより理解し、相手のデッキに入っているカードを学習し、プレイングを早める必要はありますが。
なにか質問があればコメント欄にどうぞ。回答いたします。
コメント
組んでみて、実際回してみたいと思います。