【阪神】二番センター西岡の合理性
6月14日、甲子園のスターティングラインナップに記されたのは「二番センター西岡」の文字だった。

4月24日に左太もも裏を痛め抹消、6月2日に万全ではないが交流戦でDHが使えることもあり1軍登録。主にDHと二塁での出場であったが、12日、試合途中から外野の守備につくと、明けて14日の試合ではセンターでのスタメン出場となった。
右肩に不安があり、セカンドの守備(主にスナップスロー)・右打席におけるバッティングに悪影響が出ているが、外野での送球には問題はないようだ(金本談)

ケガで抹消される前の西岡のUZRは-4.9、この時点でセカンド12球団ワースト。
ショートを守る鳥谷の現時点でのUZRは-17.5(86位で全選手最低、85位のナバーロは-7.8)
つまり12球団最悪な二遊間なわけであって、さらにチームUZRを見ると阪神の守備が12球団最悪という不名誉な現状である。

チームUZRランキング(6/13時点)
1位 ソフト 23.3
2位 横浜 12.4
3位 ハム 11.6
4位 中日 9.4
5位 西武 7.1
6位 広島 1.0
7位 ヤク -0.8
8位 オリ -3.2
9位 楽天 -8.2
10位巨人 -10.6
11位千葉 -17.6
12位阪神 -26.0


チームで併殺を取った数(セリーグ)も阪神は最下位(6/13時点)
巨人 67
広島 58
横浜 54
ヤク 51
中日 48
阪神 40


当然二遊間が弱いチームはダブルプレーが取りづらくなるのでセカンドに守備の良い大和(UZR3.3)を入れたくなるのは当然の考えである。

ところが、貧打にあえぐチームにおいて、西岡の打撃(.310 0本 11打点 得点圏打率.400)は非常に惜しい存在であり、できれば使いたい。しかし、守備の面で不安のある選手であり、守備機会の少ない外野に回すのは守備で足を引っ張っている現状を考えると非常に合理的であると考えられる。



問題は西岡の外野守備のレベルなのだが……
いまのところゴロの処理に問題は無いが、フライの打球が一度も来ていないので計り知れない。
ライト福留から守備位置を試合中に指示されるシーンも非常に多く、現時点では不安ではある。

ちなみに、レフトを守るルーキー髙山俊のUZRも-3.5とさえない成績であるが、センターを守る時のUZRは現段階で+で推移しているのでセンター髙山・レフト西岡のパターンのほうが守備だけを見ると良さそうに考えられる。打球が比較的見やすいセンターで西岡を起用して外野に慣れさせるという意味合いも考えられるが将来的にレフトに外国人が来ることも考えると、センター髙山という育成方針を今のうちに立てたほうが良い。


楽天・松井稼頭央も全盛期はショートを守っていたが、2015年からは外野手登録となり、UZR1.1と平均以上の成績を記録している。果たして外野手・西岡剛としてセカンドキャリアを再スタートできるか、非常な楽しみなシーズンである。

西岡剛32歳、まだまだくすぶる時ではない。

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